透明人間になったらまず女湯に行くってどういう思考回路

 

透明人間になったらまず他人の裸を見に行く、っていうことを、最初に言い始めたのは誰かと思う。よほど影響力のある人に違いない。だって、たくさんの人がなんとなく納得させられている感がある。吸血鬼がニンニクで悶絶するのも、「それはまあ そういうものだから」となっているように、「透明人間になったらまず女のひとの裸を見に行く」。

 

でも、それがどうしても不自然に思えてしまう。

全身が透明になりました → じゃあ行っちゃう?女湯に行っちゃう?

ってなるだろうか?

誰にも見られない体を手に入れたら、まずエロス…?

 

「透明人間になってパニックだから裸どころじゃないでしょう」といいたいわけではない。誰にも見られない透明の存在になるということは、なにかしら進化ではないか?なぜ突然頭が中学二年生になるのかという違和感。ズッコケ感。

それとも、そこでスケベ少年が出てくることこそが、むしろ高尚なのだろうか?

 

 

それでは、じゃあ「風呂を覗く」の代わりに、透明人間としてまず何をしたがるのが自然かというと、普通にこういうことではないかと思う:

 

 自分が裸になって街を歩く

 人がいる横で「ワーッ」とか「シャッ」とか「ボヨーン」とか大声で叫んで反応を見る

 

 

実際に透明人間になった人に聞いてみたいが、もしかしたら

 

「あー、はいはい。もうめっちゃいろいろやった。めーっちゃいろいろやって一周回って結局女湯にはまってる」、かもしれない。

 

朝ドラ風シナリオ、とそのおまけのSFにした風シナリオ

朝ドラ

 

ミチコ:「ようし、これや!このお弁当で、世界を変えるんや!」

タイゾウ:「ミチコさん、何をたいそうなこと言うて」

ミチコ:「あ、お義父さん、いはったんですか。なんや恥ずかしい…。でもうち、信じてるんです。下町には下町のいいところがある。一生懸命やっとったら、そのうち皆をあっと脅かすすごいことができるんや…って。」

沈黙

タイゾウ:「そやな、よしがんばろう。わたしは、ミチコさんの元気に負けんよう長生きするわ!」

ミチコ:「あはは、そんなこと言うて。あたりまえです。

あ、いけない、お米買いに行かなあかんのにすっかり忘れてしもて…、じゃあ失礼します!」

 

ミチコ 自転車に乗って笑顔で走り去る。

玄関に残された義父タイゾウ、笑顔から一転、顔を曇らせ握っていた片手を開く。そこには赤井ドクターに渡された薬がある。唇をかむ。

シーン終了

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー 

 

SF

「〇33XX! #+#, 345#%&##=!」

8+##%100+##%&##+#-」

「+##%#,##%&##+. H80&@@###. P^G, △△, (‘0000&. )

沈黙

「<>U#”55

fj;io890000-%%%%&@.........44;=+中略5@@!

 

 

ミッチコ32番、エアバイク700Gに乗って笑顔で走り去る

粒子分解装置に残されたガータルア星人セオ。笑顔から一転、顔を曇らせ握っていた片手を開く。そこにはニューエレクトロ87部隊に渡されたチップがある。唇(緑色)をかむ。

 

なぜモグラはサングラスをかけているのか ~スミスィ教授の思考のレッスン

「なぜモグラはサングラスをかけているのか」

と、小さな子どもに聞かれたら答えられますか。

 

モグラは土の中で暮らしているうちに目が退化したから、太陽の光が眩しすぎるためだよ」と答えますか?

 

恐らくそれが正しい答えだと思って疑わない大人が、子どもに心底バカにされ、将来子どもが大きくなったときに「あのおじさんは昔からバカだった」と言われるのです。

 

モグラがサングラスをかけるのは、

 

「おしゃれだから」かもしれないし

「目にコンプレックスがあるから」かもしれないし、

「普段二重にしてるけど今朝時間なくて目がヤバいことなってるから」かもしれないし、

「今日起きたらメガネが見つかんなくて、、いやほんと別にかっこつけてるわけじゃなくて」

かもしれない。

 

 

 

え?

違いますか?

 

 

モグラが実際にサングラスをかけている前提になっている」?

 

 

 

なるほど。それは新しい切り口になりますね。

では一度視野を変えて、

 

 

「なぜモグラはサングラスをかけさせられているのか」の可能性から考察してみましょう。

 

 

 

~以下略。

英語の発音「掘ったイモいじるな」に対する短い感想

”What time is it now?” は「掘ったイモいじるな」と言うとそれっぽく聞こえるというやつがある。

実際アメリカ人に試したところ、

「えっ…?ああ、今、What time is it now って言った?」と聞かれたのでそれっぽく聞こえるのは本当らしい。

まあ一旦ポーズが入り、さらに念のため確認の質問は来そうだけど。

ただ、「掘ったイモいじるな」を思い出してもそれが英語で何に聞こえるんだったかを忘れて結局意味不明な知識になりそうだ。

そして、『「掘ったイモいじるな」=英語の”What time is it now?” すなわち「今何時ですか」』、を一式覚えていたとしても、実際は「ワット・タイム・イズ・イット・ナウ?」と普通に言うと思うしそれで何とかなるだろう。

まんじゅう怖い

 

なんか変だな、変だな、って思って見てみたら、

 

わああ!!

 

べっとり付いてんですよ、餡が!

 

なんか嫌じゃないですか、こわいな、気味悪いなって思ってたら案の定、

となりの人が青ざめた顔してこう言うんです、

 

お茶いかがですか…

 

ああ怖い怖い、甘い甘い、嫌だ嫌だって、もう帰ろうとしたんですよ、

そしたら、

 

どうも変な感触がね、口の中、上あごの上の方にね、

 

甘い薄皮がこびり付いてるんです。

 

おかしいな、なんか変だな、これ何でなのかな、って、ふと気づいちゃったんですよ。

 

 

 

ああそうだ、まんじゅう食べたんだった

 

 

 

ジロリ 

 

「読まれる記事タイトル」の適当な考察

世の中のライターさんは、記事のタイトルに様々な工夫をして読み手の関心をひく努力をしています。記事のタイトルの付け方テクニックについて、わたしも考察してみました。

 

テクニック

1.ギョッとさせる、上から目線の言葉で読み手の注意をひく(例:超有名ブログ「まだ東京で消耗してるの?」)。いきなり罵倒する高等テクニックもあり。

2.太いカッコ「【】」を使って「閲覧注意」を入れると効果的。だが、特段閲覧注意でもないものについては保険をかける

 

サンプル記事タイトル:

「【閲覧注意かはあなた次第です】この記事を見たいあなたは人生詰んだ!このヘタクソ!」

 

 

テクニック

1.読むと大きな利益があることを伝える

2.忙しい読み手に、すぐに読める記事であることを伝える

3.「~個の秘訣」「たった一つの~」と数を入れる

4.太いカッコ「【】」を使う

 

サンプル記事タイトル:

「【2秒で読める】あらゆることが1秒で実現するたった一つの習慣」

 

あらゆることが1秒で実現する方法で、しかも2秒で読めるコンテンツとは?

「笑顔を忘れない」「ポジティブシンキングでいこう」……浅すぎてむしろ深い…、いややっぱりゴミだ。

 

 

テクニック

  1. とにかく読み手をヨイショして気持ちよくさせる
  2. 謎かけ風で好奇心をそそる

 

サンプル記事タイトル:

「さすがお目が高い!あなたは誰ですか!?え!?」

 

 

 

以上、「読まれる記事タイトル」について、ボーッと考えました。

ソレとかアレとかで会話するようになったら てにをはを間違ってはならない

長年連れ添った老夫婦。優しく立派な人間になってくれた子ども達の中には、もうすぐ赤ちゃんが生まれる息子もいる。

 

「おい、俺たちずいぶん長い時間を一緒に過ごしてきたよなあ。」

「何、急にしみじみしちゃって。」

「いやあ、さっき見てたテレビでさ、アレがやってただろう。それで例のアレだ、アレをつい思い出しちゃってさ。」

「あはは、ソレよりも、今はあの、アレじゃないかしら。」

「あ!そうか。」

「そうそう、ソレソレ。ソレがやっぱり一番いいのよね。ソレにアレを乗せてもうびっくり…まあコレもいいけど。」

「ああそうだよね。全部いいっちゃいいんだけどね。」

「そうね。ソレもアレもコレも。」

「まったく誰かさんに教えてやりたいよ。」

「誰?」

「えっと、あの人だ、あの、あん時の人。」

「ああ、あん時のアレの人。面白かったねえ。」

 

何の話かわからないようにみえて、成り立っている会話。この二人は、「具体的な名前を思い出せないのんびり夫婦」ではない。「てにをは」を完全ノーミスで操ることで確実に会話する、助詞の名手達なのだ。

 

逆にそれらを間違えると、具体名称のない会話を理解することは極めて困難になり、そしてそれは悪意がないだけに大変疎まれることになる。

 

 

「おい、俺たちずいぶん長い時間を一緒に過ごしてきたよなあ。」

「何、急にしみじみしちゃって。」

「いやあ、さっき見てたテレビでさ、アレがやってただろう。それで例のアレだ、アレをつい思い出しちゃってさ。」

「あはは、ソレよりも、今はあの、アレじゃないかしら。」

「あ!そうか。」

「そうそう、ソレソレ。ソレがやっぱり一番いいのよね。ソレにアレを乗せてもうびっくり…まあアレ、アレはいいけど。」

「え?そう?全部いいと思うけど。」

「別に全部いいと思ってるわよ。」

「いやでも、やっぱりコレだっていうのがあるわけでしょ。」

「え?コレって何のこと?」

「いやいや、だから、アレがいいってお前が言うからさ。」

「え?だから別に全部いいと思ってるんだけど…、え?ちょっとアレがいいって何のアレ?」

「何が?だからソレを聞いてるんじゃないか。」

「えっと、だから私の言ってるアレはアレよ。」

「アレは分かったんだよ。でもソレだよ、分かんないのは。あーもういいよ!もう俺アレ飲んで先寝るよ!」

 

 

長年連れ添った老夫婦。優しく立派な人間になってくれた子ども達の中には、もうすぐ赤ちゃんが生まれる息子もいる。

でも最近は話をするのも苦痛になってきた。夫はすぐにイラつくようになり、わけがわからない妻は、もうアレにアレするしかないと悩んでいる。