「自称○○」といわれた時点でもう不利やんか、という話

テレビのニュースなんかで「自称○○の~」と紹介されるのを見ると、そのネガティブイメージの大きさを思って落ち着かなくなる。

自称○○、で紹介される段階で、紹介する人に少なからずバカにされているか嫌われている。

例えば、「自称洋楽ファン」なんて紹介された場合、完全にバカにされている。

それはもう、「洋楽とか(笑)。だいぶキツイよね」と目を見て言われるのと同等のダメージである。わたしが洋楽好きで何がキツイのか、わたしの顔が醤油だからなのか、洋楽ファンとしてはわたしがいろいろとダサ過ぎるのか、こないだポケットがいっぱいついた革ジャンで飲みに行ったが全然似合ってなかったからなのか、などとこの先一年は悩み続けることになる。

 

「アルバイト店員のヤマシタ容疑者」が「自称アルバイト店員のヤマシタ容疑者」になると、

容疑がどうあれ「うさんくさくて、せこくて嘘ばっかり付く人」という最底辺なイメージが付加される、気がする。そしてその部分まで含めて罪を問われそうだ。

 

「実際は37歳だけど心は25歳のつもりでいます」と警察に言ったら最後、「自称25歳のあいつは黒だ」ビシィッ! そしてわたしは自称~と言い張る(ということにされる)うさんくさい輩としてジ・エンドとなる。

 

 

しかしそもそも、ニュースなどで「自称」を付けるのはどういう意義があるのか?

そもそも不要な気がする。

 

「捕まえてから職業を聞いたら『デザイナーです』と本人が言ったが、実際は無職っぽい」という状況なら、

「自称」を付けて言わなくても、職業の説明を外して「ヤマシタ容疑者」でよくないか?

シンプルに「触れない」ってことでいいのでは?

 

 

もしわたしが「実際は37歳だけど心は25歳のつもりでいます」と言ったら、わざわざ「自称」付きで拾わないでください。そっとしておいてください。